自分で小説書いてみました
今回は友達と協力して恋愛小説にチャレンジしました。
7枚の手紙に添えて
〜恋愛小説同好会一同〜
一週間後の今、俺は卒業を迎えていることだろう。
そして俺は伝え切れているだろうか・・・この思いを・・・
2020年4月。桜の花びらが舞い散る中。
この鬼之山中学校に入学した。
小学校の頃とは皆、様子が違っていて、大人びた感じがした。
そして俺も小学校の頃よりだいぶ成長していた。
しかし、心だけはあまり成長していなかった。
いや、成長していないと言うよりありのままの自分が出せていなかったのかも知れない。
女子とも気軽に話せず、青春というものは感じれなかった。
でも、俺が俺が思いを寄せていたあの子だけは違った。
明るくて、笑った時の笑窪が可愛い、あの子は男子生徒の中ではアイドル的な存在だった。
俺はこの子と帰る方向が一緒で、いつも学校の様子やプライベートの事について語りながら帰った。
別れ際に言う「じゃぁね」「うん、また明日な!」。
この言葉のやり取りが俺の想いを強くさせた。
しかし、時は俺たちを待ってはくれなかった。
卒業が近づき、あと一週間で終わるのかと思うと、悲しくなる。
3年間続けてきたものがあと一週間・・・
「この一週間の間に最後の言葉と俺の想いをぶつけよう!」俺はそう心に誓い、7枚の手紙を書いた。
1通に1文字という短い手紙を・・・
日曜日、初めて渡す1通目。
この中には「お」の字を入れて渡した。
火曜には「ま」、水曜には「え」、木曜には「が」、金曜には「好」、土曜には「き」を・・・
これらを「じゃぁね」や「うん、また明日な!」の代わりに渡した。
相手にしてみたら回りくどいかもしれないが、俺は俺のやり方でやったつもりだった。
そして、今日、俺たちは卒業を迎える。
短いようで長かったこの道のり。
ここで終止符が打たれる。
卒業式は感動のナミダでいっぱいになった。
皆がそれぞれの道へと飛び立っていく。
そして、俺は最後の山場を迎える。
帰り道、近くの公園に向かった。
俺たちはベンチに座り、今までの思い出を語った。
語ろうとすると思えば思うほど出て来る思い出。
でも俺はこんなことを話すためにここに呼んだんじゃない!
そう自分に言いつけて、俺は話し出した・・・
「今までの手紙、全部もってきてくれた?」俺は尋ねた。
「うん、もってきたよ・・・でもコレ何?」と彼女が返す。
「じゃぁ・・・コレ。最後の手紙。」そういって俺は手紙を渡した。
「開けてみて。」と俺が言うと、「何?コレって私に対する嫌がらせ?」彼女は怒ったようにいった。
「いいから開けてみて。」俺は答えた。
「この手紙には「だ」って書いてあるけど・・・」彼女は封筒の中の手紙を見ていった。
「今までの手紙、順につなげて呼んでごらん。」俺はきっぱりいった。
「「お」、「ま」、「え」、「が」、「好」、「き」、「だ」、おまえが好きだ。」
彼女はそういったあと俺の胸に飛び込んできた。
俺は彼女を抱きしめてこう言った。
「長い間いえなくてゴメン。でも、俺、ずっとお前の事が好きだったんだ!素直になれない自分に苛立ったこともあった。
でも、最後にこの想いだけは伝えたくて・・・伝わったかな?俺の想い。」
彼女は拭いても拭いても出てくるナミダを抑えてこういった。
「うん、十分伝わったよ。あなたの想い。ありがとう。」
そして、俺たちは夕日が沈む中、今からやってくる新しい学生生活を語りながら、岐路に着いた。
これですべては終わったんじゃない。むしろ始まったんだ。僕たちは上り始めたんだ。長い、長い坂道を・・・
THE END